今回は大阪市東住吉区の駒川商店街鷹宮南通りで「町の電器屋さん」として頑張っていらっしゃる、房本電化株式会社様をご紹介致します。

駒川商店街は、天神橋筋商店街や千林商店街などと共に大阪を代表する商店街の一つです。南から、鷹宮南通り商店会、オレンジ通り商店会、駅前通り商店会、コスモス通り商店会、みなみ通り商店会、中央通り商店会、センター通り商店会、ギンザ通り商店会、日の出通り商店会、昭和通り商店会の10の商店会で構成され、全長730m(東西190m,南北540m)の十字形の大きな商店街です。取材にお邪魔したのは平日の夕方だったのですが、商店街はご覧の通り沢山の買い物客で大変賑わっていました。

夕方にも関わらず、お店の第一印象は「明るい!」
電器屋さんなので当然照明器具等も沢山あるのですが、常連さんだけでなく初めてのお客様にも気軽に入って見て頂けるようにと、お店の入口をガラス張りのフルオープンにされていることと、社長、奥さま、従業員さんの笑顔と元気な声とがお店の雰囲気を一層明るくしています。
また、房本電化さんは高宮南通りの一番端、交差点のすぐ隣に位置する為「ちょっと休ませてね」と入って来られるお客様もいらっしゃるそうで、そんなお客様の為に店内にはカフェテーブルも用意されていました。
ちなみにこの写真に写っている二頭のゴリラはお客様からのプレゼント。このゴリラの他にもお客さまからのプレゼントがあちらこちらに飾られていて、ご主人を始め房本電化の皆さんが沢山のお客様から慕われていることがよくわかりますね。

社長の房本隆之様と奥さまの典子様です。
戦後、社長のお父様が御兄弟で電器屋さんを始め、高度経済成長期の波に乗って急成長。最初は一つだったお店もそれぞれが持つようになり、お父様は松下組合会長としても頑張っていらっしゃいましたが、社長が高校生の時にお父様が、その数年後に叔父様が亡くなられ、それぞれの奥様が跡を継がれることになりました。
社長は一旦大学の電子科に入学したものの、お母様を助けるために中退して家業を継ぎ、仕事をしながらナショナル学園(ナショナルショップの後継者育成学校)で専門の勉強をするという2年間の修行生活を経て、結婚と同時に社長に就任。以後30年間、明るい笑顔がとっても素敵な奥さまと二人三脚で頑張っていらっしゃいます。


インターネットショップや家電量販店が隆盛の中、町の電器屋さんはどんどん減ってきています。
でも房本さんは「掃除機の紙パック頂戴」とお客様がいらっしゃったら、メーカーや品番を聞かなくてもお客様にあった商品をさっと出す事ができます。「二階のエアコンはどれがいいやろ?」と尋ねられると、家の構造や間取りを思い出し、最適な物をお勧めする事ができます。情報が溢れ、どれが良いかわからない、決められない、という方は「お任せ」で購入される事もあるそうです。「買って貰った物は最後まで面倒を見させてもらわないと。」と仰る言葉通り、修理だっていつでも飛んでいく。だからこそ築けた信頼関係、お客様のことならなんでも知っている、そんなしっかりとした繋がりが房本さんの自慢です。
房本さんの近くでも「町の電器屋さん」の廃業が相次ぎ、「全部任せていたから困っている」というお客様の声を聞く事が増えたそうで、「そんなお客さんの事を思ったら、うちも頑張らないと。」とお話して下さいました。

お店に展示した商品は全部買い取りになる為、お客様の顔を思い浮かべながら売れ筋商品を厳選して仕入れていらっしゃいます。
春と秋にはパナソニックショップ合同展示会が、夏と冬には各店舗での展示会があり、その時には普段置いていない珍しいものも展示して高級炊飯器でご飯を炊いて試食するなどという楽しいイベントもあるので、毎回常連さんで賑わっています。
お店には最新のパンフレットがずらりと並んでいて、店頭に無い品は取り寄せで対応しています。といってもメーカー在庫がある品なら20時までに発注すれば翌日には届き、即日自宅に配送してくれるので、インターネットショップや家電量販店より早く手に入ることも多いようです。

経理は以前から奥さまがしっかり管理されているのですが、1年前にTKC戦略財務情報システム「FX2」を導入し、毎月の数値をリアルタイムで確認して頂く事ができるようになりました。これを経営戦略に活かしてますます発展して頂けるよう、私達も全力でバックアップ致します。
これからも房本電化様のご活躍を期待しております。

(担当:望月/取材・文:鈴木)


房本電化株式会社 さま
大阪市東住吉区駒川5-22-20 駒川商店街(鷹宮南通り商店会)南端
電話06-6692-3005
営業時間10:00-19:00