代表社員 植村祐三

 温暖化していく地球、猛暑が始まりますが皆様には如何がお過ごしでしょうか。

監督50周年を迎えた山田監督の81本目となる主題の映画“家族はつらいよ2”に税理士が登場することもあり、日本税理士連合会が外部広報活動の一環として、映画の一部である税理士事務所のセット作り、エキストラとして税理士が出演に協力しました。
 
 この映画のモデルは少子化・核家族化が進む、東京郊外平田家に起こった晴天の霹靂!離婚をめぐる大事件の顛末より展開する三世代同居家族の物語。祖父周造は退職後、ゴルフと美人の女将が営む小料理屋に通う生活。ある日、妻の富子の誕生日を忘れ、欲しいものを尋ねると離婚届を突き付けられる。
 家族会議に子供・その嫁・結婚相手も集まる。熟年離婚騒動に巻き込まれるファミリーのドタバタコメディ映画であり、独居老人・相続ニート・少子高齢化・空家・介護をテーマとした内容である。

この“家族はつらいよ2”は山田監督作品 “東京家族”(2013年)のフルメンバーである橋本功・中島朋子・小林稔侍等を再び結集しての家族物語である。
 長女成子(中島朋子)は税理士事務所を構えており、夫は無職の髪結の亭主、離婚話が絶えない。
この映画は昭和のホームドラマ仕立て風で昭和生まれには懐かしく感じ、平成生まれの若者には一昔前の雰囲気が新鮮なのでいい感じに受け取られるでしょう。
 
 この“家族はつらいよ2”ネタも小津安二郎監督作品“東京物語”(1953年)であろう。この“東京物語”は英国映画協会発行誌の発表した「映画監督が選ぶベスト映画の1位にランクされている。
出演者は、笠智衆・東山千栄子・山村聡・杉村春子・原節子・香川京子等、我々の年代になじみのある俳優達です。
 
 昭和の日本映画における黄金期の女優・原節子は、大正9年生まれで平成27年に95歳で亡くなりましたが、独身だった小津監督と共に生涯独身を通し、永遠の処女として日本映画の黄金期を代表する美女だと思います。
噂になった小津監督との仲も結果はプラトニックな関係で終わったようである。

映画の内容は一言で述べると「家族の崩壊」を描いた映画である。
小津監督の映画の作品の中でこの“東京物語”は名作中の名作だとの評価が高く、日本映画に大きく影響している。
山田監督もインタビューに答え「東京物語は世界一の映画、これをまねて恥じるところはなく、徹底的にまねしようと思った。」と語っておられる。

また、山田監督には国民的映画“男はつらいよ”があり、昭和43年にテレビドラマ化され引き続き映画化され、30作を超えた時点で世界最長の映画シリーズとして、ギネスブック国際版に認定されている。渥美清主演、テキ屋家業を生業とする「フーテンの寅」こと車虎次郎が、何かの拍子で故郷・葛飾柴又に戻り、何かと大騒動を起こす人情喜劇物語シリーズ「マドンナ」に惚れ、失恋か身を引くかする「寅さん」を思い出します。
 
 私も傘寿を過ぎましたが、山田監督のように80歳を過ぎても、まだまだ未来に挑戦する人生でありたいものです。