代表社員 福田重実

 関西地方は例年にない遅い梅雨入りになり、鬱陶しい時期になりました。
しかし、7月に入ってからは朝晩過ごしやすい気候です。海の日は曇りで海水浴場も例年の1割程度の客足だったそうです。また、デパート等の夏のバーゲンも夏物の売れ行きが悪いそうです。ビールの消費量も低下しているかもしれませんね。

7月はオホーツク海高気圧から冷涼な空気が流れ込み、関東から北の太平洋側は7月としては涼しい日が続いています。6日(土)の最高気温は東京都心では23度7分と5月下旬並み、仙台市は22度2分と6月中旬並みで平年を下回りました。東京都心などでは7月といえば、度々真夏日(最高気温30度以上)となり、厳しい暑さに見舞われることも珍しくはありません。去年は真夏日どころか猛暑日(最高気温35度以上)もありました。ところが、今年は7月に入ってから一度も真夏日になっておらず、5日(金)と6日(土)は夏日(最高気温25度以上)にもなっていません。

太平洋高気圧の張り出しが弱い要因は、「エルニーニョ現象」です。南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなる現象で、その影響で太平洋高気圧の日本付近への張り出しが弱まります。太平洋高気圧の張り出しが弱いと、日本の夏は日照時間が少なく、気温が低くなりやすく、エルニーニョ現象が発生している夏は、日本は「冷夏」となる傾向があるそうです。
 エルニーニョ現象と聞いて記憶に新しいのは、前回の2014年夏〜2016年春です。この期間の夏を振り返ると、2014年は全国的に冷夏、2015年は西日本を中心に冷夏でした。
その時は米の収穫量が減り、緊急輸入でタイ米等が店頭に並びました。
梅雨明け以降は例年並みの暑さが戻ると予想されますが、8月以降の台風の上陸も予想されているため自宅周辺の防災マップの確認や防災グッズの準備をする必要があると思います。 

 事業所では防災のためにパソコンのバックアップや連絡網の整備、火災保険が災害をカバーしているか確認する必要があります。