上記テーマは経営コンサルタント染谷和巳著からの借用で「人が働く条件」という一文が、大変興味深かったので、要約しご紹介します。

@従業員と巧く行っている、との錯覚

組織では上司の考え・やり方にめったに露骨に反発することはなく、指示に従うことを理解はしているが、我慢できなければ、ほとんど黙って去る。この時初めて、上司は部下と巧く行っており、信頼されていた、という錯覚に目覚める。部下は上司の人間にではなく、給与・役職に頭を下げていたということに気付く。

A従業員の上を見る目は厳しい。

従業員が上に立つ人を見る目は厳しく・鋭く、冷たい。人並み以上の上司でも、彼のいないところで、言動の欠点を拡大・嘲笑し、馬鹿殿様とやっている。

 人の心を掴み、意のままに動かす、戦い、危機の時、いざという時、あなたの為に喜んで命を投げ出す状態をどうすれば作れるか、そんなもの現実には存在しない。

 優しい気配り、部下の気持・考え方を理解し部下の立場に立って指導する姿勢、叱り方、誉め方等の技術、これらに力点を置くと一層反発・軽蔑され嫌がられる。一緒に飲み、不満を聞き、笑顔で接近、そんな小手先はいやらしいと感じるだけである。

B従業員を掌握できるトップの条件

従業員を掌握する方法はないが、掌握することが出来る条件はある。

能力・実績、部下はトップが何をし、何ができるか、力も実績もない男を誰も信頼しない。数段上の能力、実績が必要である。

一生懸命な姿、会社を愛し、仕事に打ち込む、怠け、ぼやき、愚痴を云わず、仕事に全力で取り組む姿。

公平・人・物を見る目に優れ、仕事を正しく判断し、信賞必罰出来る。

人間味、生理的に不愉快な姿勢・癖がなく、極端、異常な性格でなく、正常な神経、普通の感覚を有し、人を思いやる心があり、人に好かれる何かがあること。

この4条件を備えていないと人は掌握できない。然し、この4条件がなくても、業績・成果を上げるには、従業員とともに仕事をし、不承不承ではなく、喜んで言うことを聞いてもらわねばならない。だが、その秘策は残念ながらない。だが、取るべき秘策というものはある。

C従業員に好かれたいとは思うな

それは従業員に好かれたい支持・信頼されたいというスケベ根性をキッパリと捨てる。顔色を見て、言い訳を聞き無理だという泣き言に頷く、こんなトップを絶対に尊敬しない。自分の上に立ち、教え導いてくれる人とは絶対に認めない。日常の態度や言動、仕事振りを見て、従業員が決めるのである。この人なら掌握されてもいいと従業員が判断するのである。

 以上が染谷氏の意見ですが、リーダーは常に部下に見られる存在だと自覚し、プラス志向で、従業員共々、夢・理想が持てる、社風を作り上げたいものです。