歳と共に事業継続には人格の向上が大切だと意識するようになり、論語読みの論語知らずといわれていますので、“論語”(久米旺生著)を一読しました。
“論語”はいつ頃、誰の手によって編集されたかは明らかでないようで、“論語”には孔子を完全無欠な人間ではなく、例えば不品行な女性と会って弟子に非難されたり、不当な税金の取立て役を務める弟子を激怒する様なども記されており、血の通った生身の人間として描かれている。
有名な、「子曰く、われ十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳に順う。七十にして心の欲するところに従えども、矩を踰えず。」「私は十五歳の時に学問によって身を立てようと決心した。三十歳で自分の立場ができた。四十歳で自分の方向性に確信をもった。五十歳で天から与えられた使命を自覚した。六十歳で、誰の意見にも素直に耳を傾けられるようになった。そして七十歳になると、自分を抑える努力をしないでも調和が保てる自在な心境に達した」四十歳までは学問として万巻の書を読み、先達の教えから人間はこうあるべきだ、という結論を導き出し、五十歳に至り、人知を超え宇宙と直結したのでしょうか。
翻って私の場合、十代は漠然とした将来に対する不安と性に対する疼きのみが強く、二十代のサラリーマン生活では上司の姿を垣間見て、これが将来の我が身かとの思いから、二十五歳から夜間の大学に学び、三十四歳で独立開業をし、翌年結婚、二人の息子も結婚独立し、現在の我家は犬二匹と妻の四人暮らしです。
孔子のように四十歳までは学問として万巻の書を読むでもなく、後輩からは専門バカだと揶揄されたことも思い出しますが、四十にして迷わずとの心境には到底及びもつかず、わが人生、野良犬の如し、だったように思いますが、妻からは人格を磨かないと人は付いてきませんよとの小言に“論語”を一読した次第です。
孔子は五十にして天命を知ったようですが、私は四十四歳で肝臓病を患い、その時“ヨガ”に触れ、人間も大宇宙の法則・自然法則に従わねば存在できないことを理解しました。
六十にして耳に従う。自分では人の意見を聴いているつもりですが、妻から人の言うことを全く聞かないと言われます。孔子の時代に比べ寿命が延びたとはいえ、七十歳に至っても心に怒りは消えず、自由自在の心境にはとても至ってはいません。
伊与田 覚先生によると“論語”には人間の心を養う道を述べる点と世渡り術を述べてあり、四書五経の一つ、「大学」に「三綱領・八条目」についての記述があり、様々な孔子の逸話を交えながら噛み砕いて述べるのが、“論語”である。“論語”の最も重要な部分が「大学」の最初に要約されているそうなので、一読してみたいと思います。
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平成19年 4月号 『論語と私』
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