ご縁のある皆様、明けましておめでとうございます。今年は私の年、丑年です。本年も所員一同、どうかよろしくお願いいたします。自然は生成発展しながらバランスを取り、安定を繰り返しております。アメリカを震源地とする大津波を被りながらも難問を抱えても、絶対に諦めないという意識を持ち、本年も過ごしたいと思います。

 昨年11月、所属する“経営者漁火会”全国大会が東北・盛岡市で開催され、家内共々出席しました。帰途、いわて・平泉の中尊寺・毛越寺等を参拝し、芭蕉の句“夏草や兵どもが夢の跡”に共感を覚えました。

孔子は夢を求めて五十にして易を学び、73歳で自然に帰るまで貪欲に学び続け、「七十にして心の欲するところに従えども矩を踰えず」との心境に達したようです。私は自由の境地には到底到達できませんが、自然の変化を見つめ、人生を歩みたいものです。昨年度に引続き本年も“事業承継”という問題意識をより鮮明にし、具体的に行動する年にします。

 現在、中小企業の後継者は親族が継続せず他人が事業承継をする傾向が顕著になっており、今後50%を超えていくかと予測されます。この時代の趨勢を考える上で、雑誌“致知”1月号に田中真澄氏が企業継続の条件について述べる点が大いに参考になると思いますので、一部ご紹介致します。

 「江戸時代は生活が保障された武士階級は7%、他は自分の生活は自分で稼ぐ以外になく健康・失業保険もない、自助独立自尊の精神で生活する農民・商人の自営業者だった。

 1950年代までは自営業者とその家族が多数派だったが、現在では自営業者は人口構成の15%である。我が国は少子高齢化へ進むという時代背景があるが、国家は人々が勤勉で活力あふれ気高い心を持てば安泰だが、怠け者・堕落した人間が多ければ衰退する。世界において200年以上老舗として継続するケースは、日本が約3,000社、次にドイツ800社である。老舗は絶えざる自己革新と継続的に基本を徹底することが神髄であり、それは家訓に表れている。生き残る老舗は常に自己革新を続けており、その日々の心構えは家訓として次の5つに要約される。

@「勤勉」勤勉は習慣化しなければならない。習慣化するコツは早寝早起。

A「正直」一瞬の嘘が、正直を積み重ねて得た信用の全てを失う。

B「倹約」勤勉・正直に仕事に励む人は、必ず倹約し、感謝を知り、謙虚になる。

C「堪忍」人生は谷と山があり、逆境は我慢すれば必ず開ける道が見えてくる。

D「知足・分限」身の丈を知り家業に打ち込む。これが江戸時代の常識的考えだった」
 

 世界恐慌が想像される時代ですが、家訓を参考に自然の動きを見つめながら今年も皆様のお力になれるよう尽力致す所存ですので、宜しくお願い致します。