代表社員 税理士 植村祐三

日本経済新聞23年7月13日付、今は亡きジョブズ氏はデジタルライフの中心だった"パソコン"が、高機能携帯電話(スマートフォン)・多機能携帯端末(iPad)の登場で状況が一変した。また、ソフトバンクの孫氏は"クラウド"の登場で "パソコン"ではなく、高機能携帯電話(iPhone)と多機能携帯端末(iPad)により、システムインテグレーション(全社・組織的利用)として、全社員が仕事をしているそうです。 

"クラウド(雲)"を端的にいえば、「インターネット」経由で「情報倉庫」から取出して利用する各種ソフトのサービスのことです。また、"クラウド"は"お金"と同じような役割をするものでお金を情報に置き換える、と理解すればよく、お金があれば何でも買えるようにクラウドを利用すれば、最新の情報(ソフト)が利用できます。
 
 東日本大震災をきっかけとして、手元資金(データ)は自社金庫(サーバー)に保存しておくより、銀行の貸金庫(クラウド)に預けておいた方がより安全だと考えられるように、特に、企業のデータ管理の重要性が認識されてきました。
 ただ、新聞報道に見られるように一瞬のうちに情報が消滅するという事態もあるので、重要な情報は別途、保存方法を確立しておく必要があります。
また、高機能携帯(スマホ)は携帯電話というより「通信機能が付いているパソコン」と言えるので、スマホにより、会社・自宅のパソコンの中にあるデータをクラウドにより、ネットワークの向こう側の情報倉庫に保存しておけば、外出先からでも自由にデータを利用できる能力を経営者はマスターしなければなりません。
 
 常にめまぐるしく変化する経営環境に対応するためにスーパーマン達は、100人の秘書を持つが如くに、身近なIT機器である @高機能携帯電話 A多機能携帯端末 B軽装備パソコン(シンクライアント)を3種の神器(天皇家承継のシンボル"鏡・玉・剣")として、鞄に入れ世界を股に仕事をこなしている。
 

私は過って、平成7年に日本ユースウエア協会の監事だったこともあり、パソコンの専門家と共に10人程度で、アメリカ(当時はアトランタ)で毎年開催されている1千人規模の「国際マネージメント・サービス会議」に出席したことがあり、アメリカにおけるパソコン活用の実態(パソコン教室・マニュアル)を垣間見てきました。
私が購読している月刊雑誌"致知"10月号に「82歳のコンピューターおばあちゃん・大川加世子」と題する記事がありました。
平成9年、当時66歳だった大川さんが、区役所へ高齢者対象に"パソコン会議を楽しむグループ"を作りたいと申し出たところ、市職員から「お年寄りがパソコンするはずないでしょう」と言われたが、区報に告知をしたところ、何と150名の高齢者が現れた。「コンピューターおばあちゃんの会」と名づけ、本年16年目であるが、みるみるお洒落になり、全国に広がっている。最近は、高齢者問題が深刻な中国から取材を受け、iPadの翻訳機能を利用し、中国と日本の高齢者同士の友好を深めているそうです。

高齢者社会を迎え、年齢に関係なく中小企業のトップこそ、経営環境の変化のスピードに対応するため、3種の神器を秘書のように活用する利用方法をマスターすべきです。

以上