代表社員 税理士 植村祐三

 さわやかな季節となりましたが、ご縁のある皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。

今月号は、軽度認知症をテーマとして取り上げました。認知症とは単なる物忘れではなく、日常の生活に支障をきたす脳の病気であるという認識を持つ必要があります。
分かりやすく言うと「加齢によるもの忘れ」は起きた内容の一部を忘れてしまう症状のことで「認知症によるもの忘れ」は起きた事を忘れてしまうという、大きな違いがあります。

例えば、食後に「何を食べたか思い出せない」という状態は「加齢によるもの忘れ」であるのに対し、「認知症によるもの忘れ」は「食事をしたこと」を忘れてしまい「ごはんはまだ?」と何度も催促することがあります。

厚生労働省によると、2012年8月時点での日常生活自立度U(誰かが注意をすれば自立できる状態)以上の認知症推定値は305万人、今後5年間で60万人の増加が予想され、2025年予想では470万人、65歳以上の高齢者の13%を占めると予測されています。最も多いアルツハイマー型認知症が全体の3分の2以上を占めるといわれています。
ネットの資料では85歳以上では約27%、90歳以上100歳未満では約60%が認知症を発症し、軽度の認知機能障害を含めると計800万人ともいわれています。認知症の対応策は、@ 薬物療法、A 非薬物療法、B 介護(ケア)に分かれます。

現状では、特効薬はなく、早期・軽度の場合、正しい食事・生活習慣の確立以外に認知症を遅らせる手立ては余りないように思われます。認知症にはアルツハイマー病がよく知られており、認知症軽度の場合は上記の3つの対応策により進行を遅らせられることが出来るようです。

老後に備え、少しでも「認知症かな?」と感じるような症状がある時は、専門医に診断をしてもらうことが大切です。認知症は、1つの検査だけ、1度の診断だけではその詳細が分からないことが多いようです。そのため、ひとつの診断だけで判断をせず、色々な診断を繰り返して行い、その結果、最終診断をすることが大切です。どうか、ご縁のある皆さまもパソコンで「軽度認知症」と検索すれば相当なボリュームで「認知症」を知ることが出来ます。認知症が何たるものかをお調べいただき、老後に備えたいものです。

 先日、認知症専門医である兵庫医大の西崎知之教授をお尋ねし、今後、私の企画するセミナーに厚かましくも講演をお願いした処、快く、お引き受けいただきました。本年8月号ニュースでご紹介しましたように、西崎教授が開発され、特許をお持ちの認知機能改善薬「エグノリジン(PO/DLホスファチジルコリン)」が販売されています。いつでもご紹介しますのでお申し出下さい。