黒松 美恵子

今回は、10月号に引き続き、当事務所の社員旅行を栃木前編として紹介いたします。

雨の浅草を、東武鉄道特急スペーシアのコンパートメントルーム(個室)に乗車し出発いたしました。ゆったりとした個室での移動。出発直後、東京スカイツリーのすぐ横を通過し車窓から見上げられるロケーションを後に、鬼怒川温泉へと向かいました。
だんだんと天気は回復し、鬼怒川温泉駅到着時には晴天になっていました。


東武鬼怒川線SL「大樹」CC11形207号機
58年ぶりに東武鉄道鬼怒川線の下今市−鬼怒川温泉駅で復活した蒸気機関車です。ヘッドマークは、徳川将軍の家紋「三つ葉葵」をイメージさせます。
この機関車は、太平洋戦争がはじまった1941年に日立製作所にて製造され、1974年までの現役期間中は北海道で活躍してきました。2つ前照灯が印象的で「カニ目」という愛称でも親しまれてきたそうです。往復約25キロの約1時間の走行で石炭を約700キロ使うそうです。
幸運なことに、私たちは駅に停車中の「大樹」を見ることができ、
煙を上げてゆっくりと駅を離れていく姿に興奮しました。



鬼怒川ラフティングツアー
初体験の者もいましたが、鬼怒川4kmのラフティングでの川下りを体験しました。
流れが速いところを漕ぎ、クリアするとパドルを上げて「イェーイ!」と歓声を上げ、緩やかなところではのんびりと流れに任せて景観を楽しむ。流れがないところでは川に入り泳いだり、何と約5mもの高さの崖からの飛び込み体験もしました!躊躇したら飛べないので、ワンチャンス!「3・2・1」ジャンプ‼ スリルたっぷりのなかなか出来ない経験をしました。
ラフティングも終盤となり、川面からかなり高い木の枝にタオルなどが掛かっているところをガイドの方が教えて下さいました。クイズ!「どうして、あんな高いところにタオルが掛かっているのでしょうか?」答えは、2015年9月10日の鬼怒川の増水によるものです。この増水は、9日から11日にかけて、台風17号と18号の影響で長時間にわたって豪雨が降り続け、下流では川が氾濫し甚大なる被害となりました。あの増水の時、上流では水位があんなに高いところまで達したのかと、恐ろしくなりました。
都会の喧騒を離れ、緑の渓谷を流れ進んでいく。自然の癒しのパワーが心地よく、リフレッシュ出来ました



宿泊旅館:きぬ川不動瀧
2日目に宿泊いたしました旅館の「おもてなし」を紹介いたします。
最近ではよくある女性への浴衣のサービスに加え、和小物のプレゼントがありました。小さなカバンや巾着もあり、選んだ浴衣に合わせて持てるように…とのことだと思います。浴衣の種類も多く、せっかくの機会ですので、浴衣姿で夕食を頂きました。
お部屋や廊下…随所に生花が飾られており、花の種類も豊富で、癒されました。バスタオルは、温泉に2回以上入った時に新しい物が使えるように一人2枚用意してありました。
夕食後には、お部屋に夜食用の小さなおにぎりが用意してあり、朝食から戻ると片付けてあり、玄関には靴が並べてありました。食事の時の器はもちろんお部屋の小物使いも、素敵な物ばかりでした。小さなことかもしれませんが、随所におもてなしの心遣いを感じ、極上の一時を過ごすことが出来ました。