今月は松原市天美北で木工所を営んでいらっしゃる「天美工芸株式会社」様をご紹介致します。

1965年、木工職人だった先代社長が勤務先の木工所から独立して「福田製作所」を立ち上げ、1968年「天美工芸株式会社」を設立。「天美工芸」という社名は会社の所在地である「天美」と、社長の出身地奄美大島から名付けられたそうです。
順調に業績を伸ばしていましたが、1982年に52歳という若さで先代が急逝。息子の健治郎さんは大学卒業後、将来はお父様の右腕となるべく建築関係の営業として働き始めたばかりでしたが8カ月で退職し、急遽二代目社長として跡を継がれました。現在は健治郎社長とお母様、事務員さん、職人さんの合計9名で、某大手ハンバーガーショップの店内家具等、おもに商業施設の家具などを製作されています。事務所の隣には材木置き場、様々な工具が据え付けられた工場があり、職人さんたちが作業をされていました。


長引く不況の影響で新規出店が減り改装ペースも落ちる中、業務用だけでなく個人向けに販路拡大を検討し、オシャレなワインホルダーや飾り棚など、家具以外の雑貨、小物の開発にも取り組まれています。
このワインホルダー、単品では自立しませんが、斜めに開けられた先端の穴にワインを差し込むと、テーブルと水平にワインが飾れるのです。ワインとセットでプレゼントしても素敵ですよね。






飾り棚も、このように横向きに置いて小物や鉢植えを飾ったり、縦向きに置いてブックエンドにしたり、使う人のアイデア次第でフレキシブルに使える、シンプルかつ個性的な家具です。
まずこういった小物で個人のお客様にも天美工芸さんを知って頂き、既製家具では自宅にあわない、納得できないというお客様に、サイズ、色、材質など好みに応じてオーダーで家具を製作するよう、来春にはホームページでの販売も開始されるそうです。







こちらは6年前に改装された事務所です。
まず玄関には、ドア側からはスリッパラックとして使え、オフィス側からは梱包資材等の保存庫、そして宅配等の受取にも便利な棚になるという、実に機能的な家具があります。



これは社長のアイデアで製作されたそうですが、その他にもプリンターとぴったり同じサイズのプリンター台、オーディオラック、テーブルもカウンターもパーテーションも書庫もクローゼットも、全て自社で製作された別注家具で綺麗に機能的に統一されていました。




昨今、郊外を中心に家具とホームファッションを共に扱う「ホームファニシング」店舗が増えてきて、家具の価格は非常に安くなりました。しかしそれらの殆どが東南アジアなどからの輸入品で、材料は木板ではなく木材チップを固めたMDFと化粧合板を貼り合わせたものだそうです。また、インチが基準になっている海外製品は1/10インチ、つまり2.5ミリが最低単位となるのですが、それは「日本の基準からは考えられない大きな誤差」で、別注家具の世界にはJIS規格などの基準がない為品質は業者によってピンキリだそうですが、「逸品創り」を企業理念とされている天美工芸さんでは、難しい仕事でも正確に行うのがモットーだと語って頂きました。






社長と担当の福田は同年代で、社長に就任されてすぐ、お互い20代の頃からお付き合いさせて頂いておりますが、早いもので先代社長が亡くなられた歳になりました。これからも、いつまでも応援させて頂きたいと思っております。
ご自宅で、オフィスで、既製家具に不満をお持ちの方は是非、天美工芸さんにお問い合わせ下さい。誠実な社長と腕の良い職人さんが納得の逸品を仕上げて下さるでしょう。


(担当:福田 / 取材・文:鈴木)

天美工芸株式会社 様
大阪府松原市天美北7-5-32
電話 072-331-2421