今月は堺市上野芝で『犬の美容&ホテル キャンディー』を営んでいらっしゃる有限会社サカイグルーミングセンターさんにお邪魔しました。



平成9年、動物が大好きな社長の鈴木國子様とご主人の晴男様が姪御さんを支援してオープン。開業当時は1日1頭、月30頭しかお客様が無く、赤字続きだったそうですが、前面ガラス張りでトリミングの様子が外から見えることから徐々にお客様も増え、2年後には月300頭と10倍に。ペットブームの最盛期には月800頭、年間1万頭ということもありました。
それだけ業績が上がった最大の理由は『お店の指針』を見ればわかります。

『愛犬は商品ではありません。お客様です。』という指針の元、トリマーさんには「自分が美容院に行ってされて嫌なことはしてはいけない」と指導されているとのこと。
例えば、トリミング中はワンちゃんが動かないよう安定させる為、また、ワンちゃんをトリミングし易い様に動かす為に、顎の下の毛をしっかり握るのですが、ワンちゃんにしてみれば長時間自由を奪われてストレスを感じる行為です。そこでキャンディさんでは上下に調整出来て360度回転出来るテーブルを8台も用意し、且つ、ワンちゃんを動かすのではなく自分の身体を動かす事で目の位置を安定させるように指導されています。その他にも、速く仕上がる為、総バリカンで仕上げるお店が多くなっている昨今ですが、時間を惜しまずワンちゃんの肌に優しいハサミでのカットを出来る限りしているそうです。

送迎の際もコンパクトなキャリーなら1度に10頭以上送迎できるのですが、効率よりワンちゃんの居心地を優先し、1度に3〜4頭しか送迎できない広めのゲージを使用しています。
ペット業界全体の落ち込みや、お店も持たず不衛生な環境の中でトリミングを行うヤミ業者による価格破壊に悩まされているとのことですが、それでいて平成9年の開店当初の料金を維持しているので、クチコミやリピーターのお客様が多く、御主人の病気の事もあり受注の調整をされながらも月400頭、年間5000頭、ホテルを含めると年間6000頭のお客様が来ていらっしゃいます。

取材させて頂いた日は12月中旬だったのですが、お正月前のこの時期は1年で最も忙しい時期で、トリミング中や、トリミングが終わりお正月らしいリボンをつけて貰って送迎を待っているワンちゃんが沢山。社長は送迎から帰って来られたと思ったら次のお客様のところへと走って行かれ、お話をお聞きする時間も無い程でした。
もう1つ、キャンディーさんで人気なのは「マイクロバブル」のお風呂。お湯に専用の酵素入り入浴剤を入れ、マイクロバブルの機械を作動させると、超微細な気泡でお湯が白濁します。通常のお湯はph7の中性ですが、マイクロバブルのお風呂はph7.2の弱アルカリでマイナスイオンを帯びている為、プラスイオンの汚れと結びつき、お肌に優しく汚れやニオイを落とすそうです。

こちらはご主人の晴男様とペットホテルのお客様、ヨークシャテリアのリカちゃん。ペットホテルというと何段にも積まれた小さなゲージをイメージされる方が多いのではないでしょうか?私もそうでした。でもキャンディーさんは違います。
1階がトリミングルーム、2階がホテル兼従業員さんの控室になっているのですが、なんとこのリカちゃんは人間用のソファーで寝ていました。そしてご主人が「リカちゃんおいで〜」と声をかけるとチョコチョコと歩いて行ってご主人の膝の上にチョンと座り、すっかり寛いでいます。それもそのはず、このリカちゃんは飼い主さんが長期出張中ということで4カ月もの間ホテル暮らし。もうおばあちゃんなんですが、夜は社長ご夫妻の自宅へ一緒に帰り、朝になると一緒に出勤という生活で、マイクロバブルのお風呂に入り、毎日上等の缶詰を食べているうちすっかり毛艶も良くなったそうです。
ホテルのお客様はリカちゃんの他にももう1頭いましたが、こちらも狭いゲージではなく、広々したサークルの中で気持ちよさそうに寝ていました。
ホテルもトリミングルームも清掃の方が毎日朝晩来られるそうで、清潔に保たれていました。
 
 エピソードからも写真からも伝わってくる通り、動物が大好きなご夫妻ですが、ご主人が体調を崩された事もあり、そろそろ後継者を探したいそうです。お店の経営に興味がある方がいらしたら、お気軽にお問い合わせ下さい。



犬の美容室 キャンディーさま
 営業時間 9:00-18:00  
 定休日  毎週(火)・第3(水)
 住 所  堺市西区上野芝町4丁19-10
      JR上野芝駅西口徒歩5分
 電 話  072-245-5371  
 ホームページ http://dogsaloncandy.jp/