西野 信宏

 2022年も始まって1月が過ぎようとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
 新型コロナウイルスのオミクロン株が拡大し、油断できない状況が続いています。コロナ対策として、免疫力を高めることが重要とされています。その有効な方法が十分な睡眠をとることですが、皆様はしっかりと眠れていますか?

 私も十分な睡眠がとれているかが気になり、スマホアプリで睡眠を計測してみました。
結果は非常に残念なものでした。しっかりと寝ているつもりだったのですが、途中で何度か目覚めており、自分が眠ったと感じている以上に睡眠時間が大幅に短く、深い睡眠にいたってはほとんど取れていないという結果でした。これは改善しないといけないと思い、睡眠について調べてみました。

 睡眠不足がどのような影響を与えるかご存知でしょうか?睡眠不足の一番の影響は、集中力が大きく下がり、起きているときの活動パフォーマンスを下げることです。
必要な睡眠時間は人それぞれですが、6時間の睡眠時間でも慢性的な睡眠不足の状態であるとされます。6時間睡眠を10日間続けると、24時間眠っていない状態と同じレベルまで集中力が低下するという研究があります。

 睡眠には、浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)があることはよく知られています。入眠して約40分ほどで、まず一番深い睡眠に向かい、浅い睡眠と深い睡眠が約90分ごとに交互に現れます。
深い睡眠のときには、体の修復・回復の役割を担っている成長ホルモンが分泌されたり、起きているときに受け取った情報をふり返ったりしています。そして、浅い睡眠のときには、整理された情報を統合しています。睡眠をとることによって、脳がリフレッシュされ、新しいことを学習する準備ができるのです。 
  
 このような睡眠の質に大きく影響を与えているのがスマホやタブレットなどが発するブルーライトです。人間は青い光りの中にある短い波長を敏感に感じ取り、睡眠の量や質に悪影響を与えます。眠くなるメカニズムは、日が沈み辺りが暗くなると、体内にメラトニンという物質が分泌されます。この物質により体が眠るための準備を始めるのですが、ブルーライトの影響によって、メラトニンの分泌を抑えてしまうことがわかっています。
アルコールやカフェインなども睡眠に影響しますが、まずは寝る前のスマホを手放し、睡眠の質を高めてみたいと思います。

今は簡単に睡眠を計測することができます。皆様も一度試してみてはいかがでしょうか?自分が想像している以上に眠れていないかもしれません。