望月貴之

2月になり寒暖を繰り返し雨が降るたびに少し春が近づいてくることを感じます。
事務所では、個人の確定申告の真最中です。ちょうど折り返しに入っているところです。私の目標としては3月12日までにすべてを終わらせる予定でがんばっています。

先日、何気なくつけていたラジオから「約3万5千人の募集に30万人の申し込みがあったそうです。」と聞こえてきて何の事かと思ったら、今年の2月23日に行う東京マラソンの抽選申込人数でした。倍率が10倍。30万人という数字にはびっくりしました。こんなにも走りたい人がいるんだなぁと。
 
 マラソンといえば、今から25年前に高校の陸上部に所属していた私は、部員たちと一緒に「将来みんなでホノルルフルマラソンに出よう。」と漠然と話していたのを思い出します。ホノルルマラソンは毎年12月にハワイのホノルルで行われる大会で、2万人前後が参加する市民マラソンです。この大会の良いところは、やはりハワイで遊びのついでにマラソンができること。JALがスポンサーなのでまぁ安心。制限時間が無制限であること。また参加者が完走を目標に楽しそうに走っていること。当時、日本のマラソン大会は陸連登録者がメインで一般の人には制限時間を設けてしか開放していなかった事もあり、日本のマラソン大会に出ようという話にはなりませんでした。

大学生、社会人と10年以上マラソンとは無縁の世界で過ごし練習もしていなかったのですが、どこかに走りたいという気持ちはずっと持っていました。改めて昔の手帳を見てみると、こんなことが書いてありました。
平成11年「フルマラソンに出場したい。」
平成13年「ハーフマラソンに出場する。」「ハーフマラソンで1時間半を切る。」(実際に平成13年から16年にかけて6回ほどハーフマラソンに出場しました。)
そんな私が去年の11月25日、40歳にして初めてのフルマラソンとなる大阪マラソンに出ました。
 
 きっかけは、去年の1月に大阪国際女子マラソンです。長男と一緒に長居競技場に行って走っている姿を見ると、自分も走りたいという思いが強くなり、5月に「第2回大阪マラソン」の募集のポスターを見て軽い気持ちで申し込みました。
 
 15kmからペースが落ちてしまいましたが、沿道の応援には勇気をもらいました。35キロ地点では家族が横断歩道の上から応援してくれたのはたまらなくうれしかったです。記録はネットタイム5時間11分と当初目標にしていた4時間を切ることはできませんでした。ゴール地点では感慨深くなり泣きそうにもなりました。
 日本でもこんなに楽しい市民マラソンを開催することができるんだ。なんで今までできなかったんだろう。日本一参加者が多い市民マラソンの東京マラソンを強引に勧めてきた石原前都知事は、この点に関してはすごいです。また、東京ができるのなら大阪でもできる、と始まった大阪マラソンも、橋下前府知事の強引さがなければ出来なかったかもしれません。この点に関しては大きな功績でしょう。 この大阪マラソンがこれからもっともっと大きくなり、大阪の街が活気づけばいいと思います。 

「第2回大阪マラソン」では、大会スローガンの「みんなでかける虹。」にちなんだ7つのチャリティテーマと東日本大震災復興支援のテーマ(計8つのテーマ)に対し、すべてのランナーをはじめ、ボランティアスタッフや沿道応援イベントの出演者、一般観衆の方々など、大会に関わるすべての方々にチャリティへの参画を呼びかける「チャリティマラソン」として実施し、総額45,210,373円の募金が寄せられました。2万8千人が出場した今回の大阪マラソンは、ボランティアや沿道の応援の人たちがいたからこそ成り立っていました。ありがとうございました。