望月 貴之

 暑い日が続きますね。もうすぐ9月です。この時期は事務所の慰安旅行で、今回はキャンプです。キャンプと言っても泊まるところはロッジです。私がキャンプ好きで、今年8ヶ月間で5回行きました。「もし事務所のみんなで行ったら面白いだろうな!」と思い企画をしました。前回のニュースでキャンプの話をして、またキャンプかと突っ込まれそうなので今回はちょっとだけまじめな話をしようと思います。

私がCFPⓇの資格を取得したのが、2004年3月なのでもう14年は経過しています。
有料相談等を受けた際、「みなさん、どうしていますか?」という言葉をよくおっしゃいます。この言葉がくせものです。こちらも参考として平均額の資料を提示しますが、家庭環境やお金の考え方が違いますので、「自分はどうしたいのか」を全体像から考えていかなければなりません。相談に来られる方の中には私より意識が高く、なぜその保険や積立をするかしっかり説明でき、ライフプランもしっかりされている方も居られ、そのような方には、問題ないと背中を押してあげたりします。
相談に来られる方で多いのが、「このままの状態で行った場合老後は大丈夫か?」根本は分からないので不安なのです。
〇将来の年金がいくらもらえるか分からない。
〇老後の生活費がどのくらいかかるか分からない。
〇老後のときの蓄えがどのくらいあればいいか分からない。

もらえる公的年金額は「ねんきん定期便」に予想額が書かれています。(50歳以上の方)
 原則65歳からの受給ですが、70歳まで繰り下げることも出来ます。繰り下げるともらえる年金額も増えます。 将来の年金額も給与の額によって変わってきます。
ここでちょっと意地悪の質問ですが、仮に20年間の年収が、1000万円(内訳:給与800万円 賞与200万円)の従業員と2400万円の役員の場合だったら、加入期間が同じならどちらの方が将来の年金が多くなるでしょうか?

答えは、従業員の方が役員より多くもらえます。
(計算のヒント 標準報酬額の最大は62万円 1年間の賞与は12分の1を加算します)

特に高収入の方は公的年金が思っている以上に低く感じます。生活レベルをかなり落とすか、働き続けるか、貯蓄をしっかりして取り崩していくしかありません。逆に年収が低い方は年金受給前でもその給与の範囲内で生活をしているので、年金受給後にもう少しだけ働いたら生活できるかと思います。

蓄えは多いのに越したことはありません。働いているときは、小規模企業共済や確定拠出年金や国民年金基金や生命保険で所得税等の節税をしながら積立てていくしかないです。そうすればいつの間にか貯まります。よく受給した方が言います。「入っていて良かった」と・・・。
蓄えについては、支出を収入より抑えればいいですし、老後資金が足りないと思えば、70歳までは働いた方がいいです。希望を言えば、75歳まで(特に自営業の方)。そうすれば事務所も顧問契約が続くのでWIN−WINの関係になります。もちろん体や気力から考えなければなりませんが。

人生100歳時代に突入とはいえ100歳まで生きる可能性は男性1.8%、女性は2.52%です。将来に向けて、ライフプラン定を考えてみてはいかがでしょうか?