昨年、ついにアナログ放送が終了しデジタル放送の時代に突入しました。まさに7月24日放送終了とともにテレビの画面が砂嵐になる瞬間を、なぜだかワクワクしながら見てしまいました。きっとアナログ放送が始まった時はもっと大騒動だったんでしょうね。算盤がエクセルになり、文章がワードになり、あっという間に手紙がメールになり、ついには情報を提供する側の一方通行から、欲しい情報だけを受信側で選択すると言う時代になりました。

 昨年、たまたま中学時代と高校時代の2つの同窓会の幹事を引き受けてしまいました。中学の同窓会は、卒業後20年後総会を開きその後5年ごとに定期的に行って来ていましたので、連絡を取る事に関しての苦労は少なかったのですが、高校は卒業以来2回目、大規模に招集をかける事になったのは実質初めてに近い状態でした。
 卒業以来30数年・・みんな色々な場所に散らばり、何とか連絡を取っても本人ですら何組であったか覚えていない状態。頭に思い浮かぶ友人が高校時代なのか中学時代なのか?ことに私のクラスは卒業以来一度もクラスでの同窓会を開くことなく来ていましたので、とりあえず不明者は卒業時の住所に案内を郵送してみましたが、当然ことごとく宛先不明で返却されて来てしまいました。クラス対応では全く足取りが取れないので学年全体で探しました。Facebookやmixiをしている友人の力も借りて少しずつ所在が明らかになり、全員では無かったのですがある程度案内を送ることが出来ました。集まった情報はクラウド版オンラインストレージを利用して幹事間で管理・運用するという、まさにデジタルとアナログを駆使しながらの作業そのものでした。 中学の同窓会の際もそうでしたが出欠の返事はハガキより、案内文に記した携帯やPCのアドレスへの返事が大半をしめました。「今の時代だなぁ〜」と本当につくづく思いました。返事を出す側もハガキに丸を書いてポストに持って行くと言う作業よりも、細かいアドレスを打ち込むことを選択する時代なんですね。
 今まで、仕事をするうえでは必要だと思っていたのですが、簡単な案内から肝心な要件までメールと言う機能や手段を利用していく世界が、生活圏内にしっかり入って来ています。何処まで子供に馬鹿にされずに生きていけるものか、本当に心配になってきます(笑)

 先日こんな新聞記事があったので面白いと思いましたのでご紹介まで・・
【.osaka 誕生へ】
 ネット上の住所は「ドメイン」といい、電子メールなら@より後ろの部分を指します。末尾はトップレベルドメイン(TLD)と呼ばれ「.jp」のような国名のほか、会社の「.com」や非営利団体の「.org」など22種類ある。全世界のドメインを管理する米国の非営利団体「ICANN」は2008年にTLDの自由化を決定。申請を24年4月まで受け付け、その後ICANNが審査する。申請は技術力や資金力を持つ企業などの管理運営事業者が行う。但し地名は企業などが勝手に登録しないよう、地名を管轄する自治体が申請を支持することが必要条件になる。東京都についてはGMOドメインレジストリ社(東京)が「.tokyo」を申請予定、都も支持を表明。他の自治体では申請者が現れた場合に備え、支持を判断する要件作りを進めている。今現在は国内では東京都、大阪府、和歌山県や沖縄など5つの企業とキャノン・日立製作所など2つの企業名について、管理団体への申請に向けて準備が進んでいる。 来年には.osakaが誕生するかも? 

<読売新聞より>


時代に遅れないよう一生懸命しがみついている私たちの世代ですが、自然や風習など古き良きものもしっかりと次の時代に残していってあげたいと思っています。

以上
高木 成子