平成18年度分の確定申告も無事に終わり、ようやく通常の業務に戻りました。今までは、相続に関してのコラムでしたが、今回は子供が生まれたときのお話をします。

 私も、平成18年7月に子供が誕生いたしました。今8ヶ月ほどですが、産まれたときは首も座っていなくて恐る恐る抱いていました。現在は首も座り、離乳食も今年から食べ始め、ハイハイする常態になりました。また日々成長を感じます。ときどき産まれたときの写真を見ますが、ものすごく小さいときが懐かしく感じます。


 現在の人口ですが、人口のピークは2006年と言われていましたが、それよりも前倒しになり2005年です。2006年からは人口が減ってきています。

2007年2月の概算人口 1億2774万人 (総務省の資料より)

(追加:2010年5月1日現在概算 1億2736万人 総務省 人口推計月報より)

2055年の総人口の予測   8993万人 (国立社会保障・人口問題研究所により:中位の仮定)

50年間かけて、3780万人が減っていくという計算です。日本で人口が多い東京都、神奈川県、大阪府、愛知県の人口が無くなるということです。現実にはこのようなことは考えられないので、都市に人口が集中するかと思います。


 出生率が平成18年度に上がりました。徐々に落ちかけていた出産率が上がったという記事をみました。第2次ベービーブーマ(1971年から1974年生)の女性で、30歳時点で子供を一人も産んでいない女性が50%を超えた一方。結婚する前に子供が生まれるいわゆる「できちゃった婚」で第1子が生まれる割合は2004年の時点で、15〜19歳の出産した女性の82・9%、20〜24歳も63・3%に達しています。(厚生労働省 出生に関する統計より)


 2006年の日本人の出生数と出生率が6年ぶりに増加に転じたもようだ。厚生労働省が1日発表した人口動態統計の年間推計によると、出生数は108万6000人で05年より2万3000人増える見通しだ。中長期的な人口減少の傾向は変わらないものの、少子化が一時的に和らいできた可能性がある。(平成19年1月1日 日経新聞の記事より)


 ちなみにお隣の韓国では合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の数)が1.08と世界最低水準に落ち込んだが、専門家の推計によると、06年は1.1程度に上昇したという。(平成19年2月3日 日経新聞の記事より)日本では1.26 (2005年の資料より)


 出産育児一時金・家族出産育児一時金の支給額の変更

30万円から35万円 (平成18年10月から平成20年12月)

(追加 現在は、42万円 平成21年10月〜平成23年3月末まで)

医療費控除について(確定申告による)

出産に伴う費用は病院によってさまざま。出産費用35万円〜45万円ではないでしょうか?出産までも自由診療なので1回につき7千円前後はかかります。


医療費が年間10万円超えたら医療費控除が使えます。10万円の金額ばかり目がいってしまいますが、所得によってはこの金額がもう少し低くなる場合があります。

@所得(年収でいえば約311万円)が200万円未満なら所得の5%以上の医療費が対象

A所得200万円以上なら医療費が10万円以上で控除の対象となります。


今回我が家でも医療費控除の確定申告をしました。嫁さんが4月までの勤務でしたので年収が311万円以下だったので嫁さんのほうで確定申告をして還付してもらいました。この医療費控除は住民税の所得控除になります。


異常分娩や帝王切開は保険の適用になります。通常分娩は保険が使えませんが、異常分娩や帝王切開は保険の適用になります。保険の適用がありますので入院保険の支払対象になります。


児童手当金について

H18年4月から所得制限限度額と支給対象年齢が引き上げられたので、改正前に限度額を超えていてもらえなかった人も要チェック! 自分から申請しないともらえません。

2004年3月まで          小学校入学前 

2004年4月〜2006年3月     小学校3年まで 

2006年4月〜          小学校6年まで 

一人につき5,000円、3人目から一人につき10,000円


また、2つ目は、出産手当金についての改正案。

現在のところは、1年以上、会社の健康保険に加入していた方が資格を喪失した場合(退職して国民健康保険に加入した場合など)、資格喪失後6ヶ月以内に出産すれば、出産手当金がもらえます。しかし、2007年4月以降は、もらえなくなるのです。

(追加 現在は、子ども手当に変更になりました。)


乳児医療費補助金・予防接種

私が住んでいる大阪市でもあります。所得制限がありますが、乳児の自己負担分に関して市が助成してくれます。私の息子もまだ風邪などひいていないので病院のお世話にはなっていません。

病院には三種混合を受けにいったくらいです。(無料)

BCG・三種混合(DPT)・ポリオを受けましょう。
生後6ヶ月まで BCG接種 (無料)

BCGとポリオは集団接種ですので、決められた日時にしか受けられません。市または区役所が発行する便りを読んで行動いたしましょう。ちなみポリオはこの4月に行います。(住吉区の場合 広報より)


出産・子育てに関してはいろんな情報がありますので知っているか、知らないかで大きな違いが生じてきます。

以上

CFP 望月貴之