望月 貴之

 早いもので、今年も残り1ヶ月となりました。皆さんにとって、どんな1年だったでしょうか。最近驚いたニュースは、なんといっても福山雅治さんが結婚したことでした。
一昨年に、福山雅治さん主演の『そして父になる』という作品をレンタルして、最後のシーンは泣けました。この映画のインタビューで家族を意識していると言っていたので、「ついに身を固めたんだなぁ。」と思いました。

さて、私個人のことを言えば、父親が2月に亡くなり、5月には長男と2人だけで湯布院・黒川温泉へ。そしてシルバーウィークには家族で九州一周旅行をしました。
(あとで分かったのですが、この9月の5連休が次に来るのは11年後です。)
旅行が好きということもありますが、一番大きな理由としては、今後子どもの水泳が忙しくなることが分かっていたので、長期で行ける時期は今しかないと考えていました。

私が小さかった頃に、両親と旅行に行った記憶はありません。今と違って土曜日も半日学校があり、会社も週休二日ではありませんでした。情報量も少ないため旅行に行くという発想がなかったのかもしれません。親戚の家に何回か泊まりに行ったぐらいです。また、父親は庭の手入れが好きで、自分の道具しか買いに行きませんでした。特に小さい頃は、気にしませんでした。子どもが巣立ってからは、夫婦で旅行に行っている事は聞いていましたが、私が一緒に行くことはありませんでした。

去年からは静岡がんセンターに抗がん剤治療のため入退院を繰り返していました。直前までは痛いながらも母親の補助のもと庭の手入れをしていました。今年の1月に倒れて1ヶ月後に息を引き取りました。最後の1年間は意識があり、動ける状態であったのは良かったです。人はいつか亡くなります。私自身も覚悟が出来て、心の準備ができていたのは大きかったです。

感謝の言葉を言えているのか?
 
高校の時に、進学校に行っていたので大学に行くのが当然だと考えていた節があります。
今だから言えることは、高校の時の成績は下から数えたほうが早かったので、当然基礎力が不足していたことは否めませんでした。センター試験でもボロボロだったので合格も出来ないわけです。実力が無く受験に落ちて、浪人することを許してもらう。なぜ、「浪人させて欲しい。」とお願いしなければならないだろうと思っていました。『当たり前』という考えが邪魔をして、なかなか素直になれない自分がいました。

感謝の言葉でびっくりしたのは、この間、子どもたちと一緒に妖怪ウォッチのおみくじをするために1時間程並んでいたときに、後ろの親子(しかも高学年の小学生の男の子)がちょっとしたこと(水筒を出してもらった時や荷物を持ってもらった時やメダルを取るためにお金をもらった時)でも母親に対して「ありがとう」と頻繁に言っていました。高学年の男の子が、外でもこのような言葉が言えることには、すごいと思いました。

最後に健康でいること

父親よりも長く生きること、それも健康に生きること。そうすれば子どもの成長が見られると考えています。これから、忘年会で飲む機会が増えてくるかと思いますが、体には気をつけていきましょう。