6月5〜6日、OB総勢14名がマイクロバスで2年振りに一泊し、大学時代のクラブ顧問だった恩師・松本 剛先生の故郷、鳥取境港“関の五本松”近くの寒村の墓参りに出向きました。

私は人生における“親・師”には4種類あろうかと考えます。第一に両親、第二に学校・先生、第3に事業経営者、第4に古典の書物、そして、吉川英治が述べるように全てものは師であると云う考え方に同感です。

25歳の時、夢を持ち続けるには頭脳明晰でなくても勉強せざるを得ないとの思いから夜間の大学に入り、20代の若き松本先生との出会いがあり、50代の若さで亡くなられましたが、ある時は兄弟、ある時は恩師として共に遊び、学問としての勉強をした思い出が、今でも強烈に心の中に松本先生が住み着いております。

墓参りの途中、安来節で有名な島根県安来市にある「水木しげる記念館」に立ち寄りました。妖怪研究家でゲゲゲの鬼太郎の作者でもある館主の水木しげる氏は、90歳近くになられた今もご活躍のようです。

その後「足立美術館」の門前の温泉旅館で1泊しましたが、米国庭園専門誌によれば、足立美術館は日本全国827か所の庭園から7年間連続日本一で、二位は「桂離宮」だそうです。

創設者・足立全康氏の自叙伝によれば、鷺が飛来して傷を癒したという「鷺の湯温泉」の地に誕生し、ビリから2番で小学校を卒業。大観に惚れ込み、島根県の文化発展の一助になればとその誕生の地に設立した「財団法人足立美術館」は約5万坪の庭園と美術館を備えており、7名の庭師が常駐し年中無休、またの名を「横山大観美術館」と云われるほどの大観画の収集で有名だそうです。基本方針は日本庭園と日本画の調和、四季の美の感動、という強い願いがあるそうですが、“ワシの人生は絵と女と庭や”と、夢とロマンに生きて“男おしん”のような生活をし、本音で紆余曲折の人生を歩み91才の天寿を全うされた。人生100年、人間には本当にいろんな才能がある様に、夢を求めて“山あり・谷あり”絶対に諦めずに年老いても夢を持ち続けて歩みたいものです。

私は「足立美術館」には何度でも行きたいとの思いの駆られるところですから、一度、鑑賞すべき場所であるとご推薦します。

松本先生が御存命の20年ほど前、クラブ旅行で一度行った折に頂いた“所蔵の大観名品100選”という冊子には、裏面に“雪かぶる岩は重みを隠しおり”という一句が掲載されていました。これは、芭蕉の“静けさや岩にしみいる蝉の声”を連想させるよい句だと思います。

暑さに向かう日々、ご縁のある皆様にはどうかお元気でお過ごしください。