代表社員 植村祐三

 厳寒を迎え、ご縁のある方々の本年の課題と抱負の内容は何でしょうか。私の本年度の課題は、ライフワークとして“エンディングノート”を出版することです。

現代は後期高齢者と云えども、パソコン・携帯電話が生活・業務上の必需品となり、携帯電話の利用が出来れば、パソコンは自由に出来るとのおだてに乗り、最新版スマートフォンを購入したのですが、残念ながら自在には利用できません。そこで、このノートの一部分である“「デジタル遺品」が危ない”萩原栄幸著・ポプラ新書を参考にその内容の一部を述べます。
 
著書には、パソコン・携帯電話・デジタルカメラ等は故人の名誉を傷つけかねず、犯罪の加害者になる恐れがあるという具体的事例が示されております。紙幅の関係で省略しますが、相続人は保管中古パソコンを廃品回収業者に安易に販売・利用してはいけない。本来は、「資源有効利用促進法」により、メーカーによる自主回収・リサイクルが義務付けられているので、メーカーに連絡して回収してもらわなければなりません。個人情報やプライベートな写真等が、ネットを通じ全世界に配信されることにもなりかねないし、ネットバンキングや有料サイト等のID・パスワードを盗まれ、「なりすまし」に使われ、多額の損害を被る恐れがある。ネット上に流れてしまった情報の回収は、今のところほぼ不可能のようである。

また、パスワード管理方法には
@パスワード付電子ファイル保管
Aパスワード管理ソフト
B紙に書いて保管する方法の3つがある。
著者は体験上、Bの紙による保管を薦める。一般的には1つのパスワードを使いまわすのは厳禁であるが、この理屈がわかっていても、一般にはパスワード平均数は50程度あると言われており、著者自身でも登録の60%のパスワードは思い出せないという。

パスワードは一覧表を作り、ABCにランク分けし、
*最重要度
*重要度
*他人に盗まれても実害の無い軽度なもの
に3区分する。最重要度のものは、例えば、8桁とすれば、「英語の大文字+小文字」「特殊文字」「数字」の組み合わせで作成すれば、セキュリテイの安全性は格段に上がる。
 
 次に、遺族はデジタル遺品をもれなく見つけて対応する。この内容は→

@パソコン
A外部ディバイス(外付ハードディスク・USBメモリ・CD・DVD・Bluray等)
Bタブレット
Cスマートフォン
Dデジタルカメラ(SDカード等メモリ媒体含む)等である。
そして、中身を確認するために起動する。まず、パスワードを確認するが、不明の場合は復旧専門会社に依頼する。重要度に応じ対処していく。

*インターネットバンキングの預金口座
*預金以外の金融商品*有料サイト
*ブログ・個人のホームページ
*SNS
*企業情報
*メール
*クラウドサービス等について対応していく。

“エンディングノート”とは、『もしもの時』に備え、妻・家族に対し、遺言の補助資料として、自己の思いを述べるもので、特定のフォームは在りませんが、心配の種を、ある時期に一定の場所に保管し、何時でも補足・追加・修正ができる“人生ノート”のことです。このノートが完成次第、10人程度によるノート作成セミナーを定期的に実施予定です。

私の関与先の方が2年前に亡くなられ、その奥様には子供がなく、1人暮らしですが、昨年、急に体調を崩され現在入院中でお見舞いに伺いました。意識ははっきりしておられましたが、会話が出来る状態ではなく、事前にノートの作成が出来ておらず大変申し訳なく、残念でなりません。