代表社員 植村祐三

春爛漫、桜、花咲く時期となりました。
 
 税理士法人マークスの関連会社である、『一般財団法人家族財産簿』の主催により、3月20日・あべのベルタ・大阪市立生涯学習センターに於いて、認知症のセミナーを開催しました。
 
このセミナーは公益団体の施設を利用したこともあり、60人定員の小規模セミナーの為、ほぼ私一人で開催準備をしたところ、カーネギーが墓碑に刻んだ言葉のように、人の助けを求めない行動は準備万端とは行きませんでしたが、幸いテーマが時期を得た為か、定員をオーバーして満員だったので、一安心しました。

講師は、認知症を専門に研究されておられる元兵庫医科大学教授・医学博士・西崎知之先生でした。
セミナー参加者へは先生の著書"認知症はもう怖くない"をお渡ししましたが、この本は出版の若干の手違い等の為、ネット等により批判を受けておりますが、象牙の塔だけの研究ではない、理論と実践の上に研究された成果をベースに、具体的事例が述べられているので参考にして頂きたいものです。

講演は、13〜15時迄パワーポイントによる質疑応答を交えながら行われ、講演内容は紙幅の関係で詳細は述べられませんが、認知症には現在のところ特効薬はありませんが、従来の認知症治療である「進行の予防」ではなく、「認知症そのものを治す」という新たな治療法に取り組んでおられ、新薬の研究・開発を通して、特効薬を開発するべく努力されている、最先端に位置する医学であると思われます。

西崎先生は、認知症に関する研究過程で「DLホスファチジルコリン・POホスファチジルコリン」に認知機能改善作用があることを発見されたようで、この二種類のホスファチジルコリンを摂取すれば、脳の情報伝達機能を高めることが出来、脳の衰えを防ぐことはもちろん、知力・学力を高めることが期待できるようです。
研究されているホスファチジルコリンは相当な効果があると、著書"認知症はもう怖くない"で事例を示されています。
現在、このホスファチジルコリンは多くのクリニックなどで使用されており、認知症患者に大きな希望を与えております。そして、何年か先に認知症に関する劇的な特効薬の開発も期待されているようです。

西崎先生は、神戸大学医学部の出身、後輩にはiPS細胞発見でノーベル賞を受賞した京都大学教授の山中先生がおられます。山中先生のように、ぜひ、ノーベル賞を受賞されるよう大いに期待しております。

先日、淀屋橋・朝日生命ホールに於いて、軽度認知症患者で元朝日新聞記者の方の講演会に参加しました。参加者は300名以上でした。
講師は軽度認知症であるためか、若干、たどたどしい言葉使いでしたが、60歳を超えた人々には参考になるセミナーでした。

講師は朝日新聞を60歳で定年退職し、1年ごとの契約社員となられました。62歳ごろから、物忘れが多くなり、記事取材等の約束をダブルブッキングしたこと、記者として過去になかったことが度重なったので、病院の診察を受けたところ軽度認知症だとの診断を受けたことで、認知症対応をいろいろ試みている現状・状態を週刊誌に掲載したのが評判となり、現在、このように講演を依頼される羽目になったという内容でした。

私も傘寿(80歳)となり、3月28日には四国・高松で中学校の同窓会に出席しますが、ほとんど生存しております。ただ、ここが痛い、耳が遠い、とか言いながら、昔話が出来ること楽しみにしている次第です。