私の誕生日は3月1日、また年を一つ取りました。花を求めて小鳥も木々を渡り歩き、春は夢を与えますが、ご縁のある皆様にはいかがお過ごしでしょうか。

 昨年11月亀井金融相鳴り物入りの「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律(中小企業等金融円滑化法)」が国会で成立しました。大義名分は本法により、銀行借入金・住宅ローン等の借入返済者からの申出があれば、出来るだけ貸付条件変更等の措置を取るよう努める義務が生じ、また、金融検査マニュアルにおいて金融機関に対し、社会的責任を果たすよう検査・監督を行う、としております。
 現状のデフレが長期的に継続すると思われる環境下では、銀行への安易な借入依存はせず、原則的にキャッシュフロー経営(現金取引)をベースとする時代と考えます。自らの行動なくしては円滑な資金調達は不可能な時代背景(老齢化と少子化により右肩上がりの経済成長が望めない経営状況)だとの自覚・認識の上に立ち、過去の銀行借入依存経営体質を改め、数十種類ある資金調達方法をよく調べ、企業継続に備えましょう。
 
 今後の経営は車の運転と同じように「経営運転免許書」つまり、信頼が担保された計算書類、経営者の技術・営業力、健康・やる気、数字に表れない情報として「中小企業会計指針に基づく決算書」「経営改善計画書」「定性分析情報意見書」の3点セットの準備なくしては、銀行等から必要な資金調達は不可能であるとの認識を持つことが求められており、当事務所はこの3点セットに対し、役立つ存在となるよう努めて行きます。

 日経新聞で“こころ”と題して、中村 元先生が「心のあり方で世の姿がすっかり変わって見え、万事が変わっていく。この世の中を地獄にするのも極楽にしてくれるのも、ただ心一つなのである」とパーリ文仏教聖典「ダンマパダ」から引用し、述べられておられましたが、基本的なものの考え方“理念”がどのようなものかによって人生が幸・不幸の分かれ道となることが理解できます。

 企業経営上も“経営理念”を明確にして変化に如何に対応するかの目標(計画)を定め、工夫・地道に努力する以外にないという思いから、私は理念を“自然法則に従い、利他先行の実践”と定め、毎年「経営計画書」を作成しております。

 「自然法則」とは、全ては生成・発展・変化しながら、バランスを取りながら、安定を繰り返すことである。“お客様・従業員・自社の三方よし”のバランスがとれている状態こそが理想の経営があり、自己の利益を求めるならあくまで他の利益を優先する。犬もかわいがれば喜びいじめると逃げるように、まず他に利益を与えて初めて報酬を頂くのが自然であり、利他と自利が同一化されたところに真の人間の幸せの源がある。
目標は砂上の楼閣の如く未達成のまま時が過ぎていきますが、手探り経営ではない一つの安心感はあります。
どうかご縁のある皆様も、共に夢を求め、どこまで計画を達成出来るかに挑戦して頂きたいと思います。