代表社員 植村祐三


 春爛漫、“春夏秋冬”の季節の変化のうちで一番夢誘う季節が到来しましたが、ご縁のある皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 相続税法の改正によって、相続税の基礎控除額が従前の「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」が、「3,000万円+600万円×法定相続人の数」に改悪され、平成27年1月1日以降の相続税申告より適用されることになりました。
 
 この改正の結果、大・中都市に自宅を所有する人々は相続税の心配をしなければならなくなり、現在、新聞紙上に相続セミナーの公告が毎日のように掲載されております。
この相続税の基礎控除の切下げと共に、例えば、従来は自宅の相続税評価額を80%に減額して、相続税額の計算が出来ましたが、今後は、原則として自宅に相続人が居住することが条件となり、相続人が他所に居住する場合など、当然には80%の評価減が出来ない場合もあります。

 生前の相続対策は
➀争族対策→エンディングノート(家族財産簿)・遺言等
A節税対策→生前贈与・不動産投資等
B納税資金対策→生命保険等に分けて考え、対策の準備をしましょう。

推薦参考書→
 ➀「磯野家の相続税」長谷川裕雅著 弁護士 2011年9月時点 第3版 ベストセラー
 Aマンガ 「突然の相続」 松岡敏行著 税理士 2014年1月24日発行 初版
 B「やってはいけない相続対策」大村大次郎著 税理士 2014年12月30日 第2版 
 C「財産2億円迄の相続税・贈与税対策30題」税理士・公認会計士・不動産鑑定士 西浦康邦著 2014年11月25日 初版
 D「相続税ゼロにする保険活用術」 GTAC編 2014年10月1日 初版

 これらの参考書は大変わかりやすく表現されています。税法は1読難解・2読混迷・3読意味不明と言われるように、読んでも理解できないように作られているように思われます。
上記の参考書1冊程度は一読の上、税理士等に相談して相続税申告に備えてください。

 “元気百歳になる方法・データ集”(国際長寿センター)の資料によると100歳迄生きる確率は70歳の人は男性48人に1人、女性12人に1人は100歳を迎えるというデータもあり、また、認知症になる人口は2025年には700万人になると、厚生労働省は推計しています。
相続対策として、先ず、争族(親兄弟間の争い)にならない為に、わが想いを、認知症になる前に妻・子供に対しエンディング(終末)ノートの重要な項目として“家族財産簿”を作成して置けば、遺言書作成の補助資料ともなり、相続税申告の90%は完成したのも同然ですから、事前に相続税申告に備えてください。

 但し、老年になるに従い、物忘れが多くなり、思いとは別に実行力は伴いません。自己のエンディングノート作成の体験上、思いとは裏腹に大変手間がかかります。
私はライフワークの一環として“一般財団法人家族財産簿”を昨年11月設立しました。
今後、セミナーを開催しご縁のある方々の事業・家族承継について、親族が争族にならない為にエンディングノート・家族財産簿の作成のお手伝いをしたいと思っております。

 残された人生、如何に社会に役に立つ存在になれるか、過去にとらわれず・未来の心配もせず“今ここに全力投球できる人生”をモットーに日々過ごしたい。そして、人生終末は夏の蝉のように“トンコロリ”と逝きたいものです。