代表社員 植村祐三

 厚生労働省の調査によると100歳以上の人口が1963年の153人から2014年9月12日現在58,820人となり、その内女性は約90%である。
また、平均寿命も男女共80歳を超え、"人生わずか50年"の時代から限りなく100歳迄生きる時代を迎えようとしている。また、認知症も2025年には700万人と予測されています。
1982年に発売された有吉佐和子著「恍惚の人」を読むと当時は「認知症」という言葉もなく、平均寿命は男性69歳・女性74歳、30年間で男女共に10歳以上伸びている。

「恍惚の人」は「老人・老後問題」について、家族介護の限界を語っており、寝たきり老人・痴呆症の老人が家族の手により介護されていた古き、よき時代の最後の一幕を書き残している。
 我々の老後の生活を考える上で「教科書」の役割と老人福祉行政の推進に大きな役割を果たし、我が国の老人福祉史上に記録されるべき小説であるとの評価を受けている。
今後、老後の介護・認知症問題は、特に後期高齢者にとって死活問題であり、定年退職後をのんびりと過ごしてはいけない、と云う認識からこの環境にどう対応するかを考えてみました。
私も後期高齢者となり来年は数え年で80歳代に突入、心身健康で、セミのごとく鳴切る人生を常に模索している状態です。

我が国独自のヨガを創案された沖 導師はインドヨガを参考にヨガ行法を確立、世に広められ、その講義で「人生、断食・冥想に尽きる」の言葉が私の脳裏に強く印象に残っています。
社会に80歳代迄は世に役立つ年齢だと考え、本年8月に10日間、名古屋のヨガ道場で断食(悪い癖を取る)をし、体調を整え、後述の"ジャイナ教の知覚瞑想法"に取組む所存です。
"瞑想"とは、ガンジスの砂上に一滴の水を落とすように、わが身に真空・空無の状態を作り宇宙のエネルギーが充満すると思われ、これを求めて、本年6月26〜28日迄2泊3日間、大阪より新幹線を乗継ぎ、8時間弱を要し、福島県指定の只見町所在の重要文化財"旧長谷部住宅"を購入され、隣接地に"ユイ道場"を開設されておられる坂本知忠氏主宰の"知覚瞑想法セミナー"に参加しました。

"知覚冥想法"とは、インドのジャイナ教に古代から伝わる瞑想法について、現代科学をベースに、テーラパンタ派の最高指揮者であるアチャーリヤ・マハープラギャ導師が再構築された瞑想法です。
"ジャイナ教"とは、沖 導師によれば仏教と同じものでヨガを母体とし、最初に生まれた宗教団体がジャイナ教である。釈迦の教えはジャイナ教が基本となっていると言われる。また、ジャイナ教の教義は、非暴力・不殺生・無所有・無執着の戒律の教義が徹底しており、現代でも生きている宗教です。そして、信者がインド個人所得税の2割を納めているそうです。

このジャイナ教を坂本知忠氏は30年来研究し、事業家でありながら"俗の道・聖の道"について、ヨガを縁として、バランスをとりながら人生を歩んでおられます。また、趣味は登山、世界遺産に登録された"白神山地"の命名者でもあります。
著書の"勝利者の瞑想法―ジャイナ教・修行の実際―"(日賀出版社)は、ジャイナ教・瞑想法について、具体的に詳しく述べておられますので、興味がある方は"知覚瞑想法の実際"の一読をお勧めします。
インドのモディ政権は、伝統的な心身修行法・健康法を世界に広めるため、ヨーガ・アーユルベーダ省を設置しました。インドの提案により、国連決議を経て、ヨガの日が毎年6月21日と制定されました。