残暑厳しき折柄、ご縁のある皆様、夏バテすることなく、お元気でお過ごしでしょうか。本年は異常な猛暑のようで、本年4月号で紹介しました「山城愛仙園」の”サボテン”が我々以上に暑さにげんなりし、害虫に蝕まれ敏感に異常な暑さを体現したそうです。

 
 8月14日の日本経済新聞“社説・大機小機”の記事を読むと4月〜6月の国内総生産(GDP)は年率で実質−2・4%であり、2002年からの景気拡大が終焉し、いざなぎ景気を抜き約7か月続いた戦後最長の景気拡張期は終わった。と論じ、今後は技術集約型で付加価値の高い業種へ経営シフトしないと、給与も消費も伸びないと述べますが、我々中小企業はバブル崩壊後全くよいところなしと言うのが実感です。そこで、身近な経営に対してどう真剣に行動し、維持継続していくべきか、現状のようなじり貧感しかない経済環境下においては、まず、経営の基本であるキャッシュフロー経営、つまり、全ての取引を現金とみなす、という経営発想が必要です。

 たとえば、リース取引は現金・借入金とリースでの購入比較をする。便利だからと云って、安易に利用すべきではありません。

リース取引は1970年代以降、資金調達力の弱い中小企業を中心に爆発的に広まり、商取引のリース取扱高は年間7兆円を突破しており、リース業は民間設備投資の10%弱を占めるまでに発展している。ただ、リース取引の紛争も増大しているので、リース契約書は充分チェックし、インターネットで相当な情報が取得出来ますので、値の張る物件を購入する場合、現金がなくても、あらゆる資金調達方法を研究し、常に工夫の精神でリースを活用してください。

今手元にある優良中小企業の事例で示すと、機械を2,000万円・リース期間5年・リース料は毎月約37万円、これを借入金により5年で返済する場合、金利2%とすれば5年間で約260万円、借入れが有利となるデータがあります。

 もちろん、リースにもメリットがあり、各企業には資金事情が異なるので、一概に論ずることはできませんが、変化の激しい経済環境・安定経済状況下では、キャッシュフロー経営に徹する気がまえで、他人の“ふんどし”で相撲を取る、借入金・リースを利用するときには、特に設備投資をする場合には充分検討してください。

 ちなみにリースとは相当複雑で普通リースと言えば、所有権移転外(所有権がリース会社にある)ファイナンス・リースであり、解約不能であり、途中解約すれば残金は支払う、という条件付のリースであり、資金調達に限りなく近いリースがほとんどです。

平成20年4月以降、この所有権外ファイナンス・リースは帳簿にリース資産と計上し、減価償却費として費用に計上することになりました。