新春 あけましておめでとう御座います。本年もどうかよろしく御願いいたします。

 先月号の“人を動かす”と共に首題の“道は開ける”は世界的ベストセラーですが、人間が生きていく上で、最大の問題のひとつは“悩み”で、実生活では“悩”みほど精神的エネルギーを消耗させるものはないので、悩みに直面したとき、これにどう対処するかという観点から、カーネギーは体験的実例を示しながら、“悩み”を克服する処方箋を示しているので、なるほどと感じた点の一部を述べてみたいと思います。

 アメリカの病院はベッドの半数が精神・感情的疾患で占められており、その70%は悩みや恐怖心から抜け出せたら全快するという。

 悩みを克服するには忙しくすることで心から悩みを押し出せ、活発な行動こそ「クヨクヨ病」に対する治療法である。

 また、あらゆる事象の原因は心であり、あらゆる結果は精神的現象である。心を変えれば悩み・恐怖・あらゆる種類の疾病を追い出し、生活を一変できるよと。

 私も現在高血圧ですが、高血圧症に悩む人々の特性は怨念である。怨念が慢性化すると慢性過剰緊張と心臓病が起こる。頭にカーと来ると心臓麻痺を起こす。病名からその人の心が読み取れるようです。

 過って、44歳の時肝臓病で4ヶ月入院し、特効薬は無いとのことだったので、沖 ヨガ道場へ出向いた折、「ヨガとは“宇宙と人間を結ぶ”という意味であり、古今東西の偉大な宗教家は断食・冥想の繰り返しにより偉大な力を発揮した」と教わった。道場でアレキシス・カレル(「人間この未知なるもの」の著者・ノーベル賞受賞者)の本を紹介され一読し、人間の不可思議さに驚いた記憶がよみがえりました。

 カーネギーもアレキシス・カレルを引用し、祈りの力を力説する。「祈りは人間が発生させる最大の形式のエネルギー、地球の引力と同じ現実的な力である。人類は祈りにより自己をあらゆるエネルギーの無限源へ呼びかけることにより、宇宙を回転させる無尽蔵の原動力と我々とを結びつける。この力の一部分が熱烈な祈りにより神に訴えることにより、精神も肉体も、よりよきものへ変化し、わずかな一瞬の祈りでも、必ず、何らかのよき結果を祈った人にもたらす」という。

 カーネギーは宗教心の大切さを大いに述べ、「今日一日のみを一心に生き切る」ことを力説し、不可避・不可抗力に対しては無用な抵抗はせず、清くこれを受け入れなさいという。

 運命論者ではなく、あくまで健闘主義者であり、キリスト(清教徒)的実現主義者であり、この本は座右の書として利用して欲しいと言う。読む本ではなく、生活に役立つ案内書だと自負するだけの内容のあるものでした。