私は平成14年4月より11月まで、鞄本創造教育研究所(田舞徳太郎)主催、企業教育インストラクター養成コース(15回T・Tコース)という8ヶ月間の研修受けました。 月3ケ日、深夜にも及ぶ終日の多少ハードなスケジュールでしたが、65才を過ぎての参加で私が最年長者でしたが、特に女性インストラクターにはこっぴどくしごかれました。

 この度、田舞徳太郎氏が中小企業の活性化をテーマに、音羽寿司チエーンの経営者体験をベースに、また、20年の経営コンサル体験から“理念と経営”という月刊誌を本年1月に創刊号を発刊されました。

企業経営上、「理念では飯は食えない」と思われがちですが、経営者の心のあり方がどんなものか、つまり、どのような思いで人生を無意識に歩んでいるか、経営をする上においても、どのような“理念”が企業活動のバックボーンとなっているか、「経営計画書」がどのような明確な“理念”に裏づけられているか、が経営を継続していく上で問われることになりましよう。そこで、“理念と経営”5月号のうち、興味のあったページの一つをご紹介します。


 テーマ:“わが社の土台は「笑顔・挨拶・掃除」にあり”モデル・(株)竹田組・竹田博政氏、昭和14年創業・3代目・地域ゼネコン、住宅建築から、官公庁工事中心となり、現在は時代の逃れに沿って再び住宅建築が中心である。

 10年前、目標とする経営者を訪問し、帰りがけに玄関でお礼の挨拶をして頭を上げたその時、フロアーの約30名の社員さん全員が満面の笑顔で一斉に「有難う御座いました」と挨拶された。吃驚して次の日再訪問して、教え請うたとこら「お客様は、わが社にとって有益な何かを持って訪問される。全てのお客様に全社員が感謝の気持ちが伝わるお見送りをするように心がけています。全てのお客様とは行かないので、社長・副社長様だけには全員でお見送りするようにしている」そうで、残念ながら、わが社はお客様の挨拶に対し、誰一人挨拶を返さない社風だった。早速、朝礼で挨拶の練習を始め、10年間続け、最近、ようやくよい笑顔で挨拶ができるようになった。また、研修で全社員が掃除をするようになるには10年掛かると聞いたので、数年間は1人で掃除を始めたところ、同じ研修を受けた社員が1人2人と増え、9年を過ぎ、10ヶ月目のある日、私が出社すると何と全員が全ての道路掃除を始めた。研修受講者が過半数を超えた頃、「竹田組さんのように、町内会の皆さんも道路を綺麗にしましょう」と、町内に回覧版が回りました。全社員へは10年掛かりましたが、地域の人達は2週間で認めてくれましたと。

 土台作りには最低10年掛かる。「十年・偉大なり、二十年・恐るべし、三十年にして歴史になる」という教えがありますが、単純なことを真剣に継続すると偉大な効果が出ることを、私も経験上実感しています。